二本松公演、ありがとうございました 投稿者:むとうみゆき  投稿日: 6月29日(日)19時32分45秒

ファンクラブの方も遠方から駆けつけてくださり、無事に二本松公演は盛況のうちに終えることができました。

ゲキチの演奏は、激しいダイナミックさがことさら強調されているように感じますが、今回の演目に関する限り、その研ぎ澄まされた繊細さにより強く魅了されました。あの繊細さと水を打ったような静けさを創り出す才能は、今後もゲキチの大きな魅力となっていくに違いないと思えました。まさにファンタジーの世界ですね。

アンコールでは、もう弾きたいだけ弾く、という感じでゲキチ自身が今回の公演を楽しんでくださったのがわかり、主催側としても非常に嬉しく思いました。

二本松公演 投稿者:たいぞう  投稿日: 6月29日(日)23時04分11秒
 すばらしい演奏でした。大胆でスケールの大きい演奏でした。特にラフマニノフの曲で感じたピアノが言葉をもったような感覚は初めてです。ぼくはケマル・ゲキチさんの演奏ははじめて聴いたのですが、弾く前のピアノに向かった瞬間から大胆なオーラが伝わってきました。今思えば一番印象的だったのはこのときかもしれません。まるでピアノではなく刀に向かうような真剣な表情に見えました。時間にして二、三秒くらいですが、永遠のような気がします。時という概念まで通り越す人間はそうはいないと思います。ぼくは人間に生まれて本当によかったと思うとともに、闘争心と、洗練された美に触れることができ、ケマル・ゲキチさんと関係者の皆様に心より感謝いたします。

たいぞうさま 投稿者:みゆき  投稿日: 6月29日(日)23時22分07秒
二本松までおいでいただき有難うございました。今日は、曲が終わった後の一瞬の余韻、静寂といったものをお客様が全員で察知して、会場全体がその雰囲気にのみこまれていく、という素晴らしい演奏会になりました。ゲキチ先生が何を聴衆に望んでいるかが見事に客席に伝わった貴重な演奏会だったと言えるでしょう。

演奏会は、演奏家と聴衆が共同で作り上げるもの、という想いを一層強くしました。

行ってまいりました 投稿者:マリーグダー  投稿日: 6月30日(月)00時01分23秒
二本松公演、月光仮面様と行ってまいりました。

はじめに、すみませーん、あの、私たち二人だけーー。

今日の公演は、私にとりまして、今までウン十年間生きてきた中で、生演、CD、
テレビ、ビデオその他もろもろ全て含めた中での
最高の演奏でした。

二本松市コンサートホールは、200席あまりの小ぢんまりとしたホールですが
建物の外観といい、内部の装飾といい、まことに重厚な雰囲気を感じとれる
素晴らしいホールでした。
このホールにほぼ満席のお客様ーー。
ピアノは、ヤマハのフル・コンで、やはり素人耳にも大田のスタインウェイとは
少し響きが違うかなーーという印象を一曲目では持ちましたが、そういう
些細な違いは演目が進むうちに、忘却の彼方へ。

ラヴェルの2曲は、さらに音色が柔らかく、ラフマニノフの3曲は今回全て
ブラボーな出来が揃いました。39‐9凄かったですよー。ああ、ごめんなさい、
私たちだけ。。。

後半も全て良かった。
クレオール舞曲は5曲の性格の違いがよりいっそう明確に感じられました。
ロミ・ジュリーー朝、梶山様のアドバイスを受け、原曲(オケ)で聴いてから
出かけました。なるほど、情景が目の前に浮かんできます。36ティボルトの死と
52ジュリエットの死は、ゲキチ先生はペダルを上手く使って音をかすかに
残しながら、続けて演奏なさいました。
梶山さま、これはゲキチ先生が何を表現なさりたいのでしょうか?
お教えください。

皆さまお待ちかねの「ウィリアム・テル」も、今回が数段良かったです。
もともとミスタッチうんぬんという曲ではないことは理解していますが
今日のゲキチ先生、ほぼ完璧でした。
10本の指で、オーケストラの音色を全て完全に弾きわけておられました。

今日のアンコールは
ショパンエチュードOp10‐8、リストの「ハンガリー狂詩曲#6」
ショパンエチュードOp10‐6&25‐12(連続演奏)
鳴り止まぬ拍手に応えての最後のアンコールは
シューベルト=リスト「セレナーデ」。

大田になかった演目の感想を書きます。
ハン狂#6‐‐ラッサン部分の重厚な低音にもシビレましたがフリスカに入って
次第にスピード、音量ともに加速度的に増していき、最後は息つく暇もないほどの
指さばきで、しばし唖然としてしまいました。K‐1さんや京都芸大生の皆さまの
驚きが手にとるように分かりました。紀尾井にもエントリーされています。
皆さま、乞うご期待。。

大洋の荒波にもまれた私たちにゲキチ先生から、それはそれは美しい
調べのプレゼント。ゲキチ先生のセレナーデ、初めて聴きました。
もう、会場全員、夢の調べの中に身を埋めました。
これほど優しく、甘美な音色、今までに聴いたことがありません。
この甘い余韻に浸りながら今日の更けいく夜を過ごしたいと思います。
今日は、眠れません。寝れない。あの興奮今でも全身に残っています。

大田も素晴らしかった。
しかし今日のゲキチ先生は本当に何一つ欠けたところはありませんでした。
音の響かせ方、腕さばき、ペダルの処理ーーすべて完璧でした。

会場の皆さまは、多分呆然としていらっしゃったのではないでしょうか。
曲間の拍手も凄かったし、最後は、みな雷に打たれたのでしょうか?
会場からは、ブラボーの声や、投げキッス(!!)が錯綜していました。
ゲキチ先生も、満面の笑顔で投げキッスに応えておられました。

今日の出来は、ゲキチ先生ご本人も盛り上がっておられました。
終演後「今日は、良かったでしょ?」と語りかけてくださいました。
私はもちろん「Excellent!!!!!!!!!!!!」とお答えしました。

今日は、二人で我を忘れて拍手しておりましたら、何と内出血していました。
ここまで、拍手できるのかーー私も自分の限界を知り得た気がします。激拍!!

当方、まだ錯乱状態です。明日、月光仮面様が、素晴らしいレポートを書き込んで
くださるそうです。今日はこれで勘弁してください。

最後になりましたが、スタッフの皆さま、非常に礼儀正しい観客の皆さま
その他関係者の皆さま、今日はこのような素晴らしい演奏会を体験することが
でき、本当に幸せです。色々のお心づかいに深く感謝申しあげます。

無理ですって!! 投稿者:月光仮面  投稿日: 7月 1日(火)00時14分19秒
 マリーグダー様とんでもないプレッシャーかけないで下さい。とほほほほほです。
私の出る幕はありませんよぉ〜。皆さんが納得するような説明は素養がないので無理ですよぉ。でも下命を受けましたので感じたまま書きます。
 出だしのモーツァルトは非常に丁寧に「一音一音きっちり」と言う感じに・・・ウォーミングアップとでもいうのでしょうか、柔軟体操ですね。
 で、ラヴェル。特に「水の戯れ」は、手を高く上げられると音が光の粒となってキラキラと輝いておりました。会場内にゲキチ様を中心とした音の波が寄せては返すさざなみとなってゆらゆらとあー気持ちよかった・・・・・。
 ラフマニノフに入ると、さざなみは今度は大きなうねりへと変化し、上昇していきます。多彩に変化するその音に、聴衆はただ息をひそめじっと聞き入るのみ。でもこれがまた気持ちいいんですよ。
 前半が終わったとたん、ふぅぅぅぅぅというため息があちらこちらから・・・。かくいう私も既に酸欠気味。息するのもたまに忘れてしまいます。
 で、後半。休憩のインターバルも何のその、既に上昇した勢いは衰えることなく、ヒナステラへ入り、音が踊る!踊る!情熱的に高く低く・・・そこに見えるのは、太陽の光の中で汗を飛び散らせながら踊る若者。生きる喜びとはじけるようなエネルギー。日本でいえば、、、、三社祭?会場も既に熱気を帯びてきました。
 で、ロミジュリ。ここでちょっとクールダウン。
 敵対するモンターギュ家とキャピュレット家、鉢合せした二家同士の徐々に高まる緊張感。そして衝突・・・ティボルトの死。望まない死と望まない殺人。憎悪と後悔の嵐。そしてジュリエットの自ら受けいれた決意の死。音は雄弁に物語りを語っておりました。音の語り部。思わずため息がもれます。奇しくもヒナステラとプロコで人間の生と死が語られたように思えます。そしてウィリアムテルへと続きます。
 朝もやの森。木々が目覚め、小動物たちや虫達の目覚め。吹き抜ける風がもやをはらい飛ばし、太陽が朝露を照らす。動き出す森。聞こえてくるラッパの音。森に走る緊張感、近づく馬達の足音。騎馬隊がけたたましく森を走り抜けて行く、交戦の気配。音は疾走というか激走(奏)し巨大なうねりになって弾けていきました。
 アンコールにいたっては、どーしてあれだけ弾いたのにまだ弾けるの?????としか言いようがありません。こーなると演奏家と聴衆の体力勝負の世界です。でもさすがに最後の最後のシューベルトで体中の緊張がほぐれていきました。あー美しかった・・・・。
 聴衆の集中度もすばらしく、非常に濃密な時間でした。名演だったと思います。
 良い表現が思いつきません。すみません。なーんとなくフィーリングで感じてください。下手なレポートで申し訳ありません。

すばらしかったですね 投稿者:かこ  投稿日: 7月 6日(日)14時04分26秒
「もうゼッタイおすすめ!」と言われて、はじめて、二本松で生のゲキチさんの演奏会に足を運びました。仙台なので、東京はちょっとな〜と思ってたところ、二本松であると知り、ドライブがてら行ってみようかな〜と軽い気持ちで。

がーー。行ってホントにホントによかった〜〜。ピアノでは、今年上半期一番の感動かも。
マリ−グダ−さんがおっしゃるように、二本松のホ−ルも聴衆もすばらしくて、弾く方聴く方一体化できたコンサ−トで、すっかり、ゲキチさんのファンになってしまいました。

終演後、興奮のまま、サインをいただき、「エキサイティングだし、すばらしい。次回またあなたのコンサ−トにゼッタイ行きたい〜」(英語苦手なので・・・汗)と言ったところ、「あれっ、はじめてなの?(ってニュアンス)、あさって紀尾井でやるよ。」え・・・あさってはちょっと・・・(汗)。
でもでもこれからはスケジュ−ルをちゃんとチェックして、東京にも足を運びたいと思います。