2002年6月28日(金) ロゼ・シアター 中ホール(静岡県富士市) photo

「富士山の見える富士市に、是非お越し下さい」「喜んで!」
去年、今年の再来日を知った時点での話です。富士市の市民会館に即、交渉に行き、当初は「かなり厳しいですね」というお返事だったのですが、去年末に、なんとか招聘が実現し、この日を迎える事が出来ました。何事も、行動に移さなければ始まらない、思うだけではダメだと思います。今回は、全てのタイミング、運が良かったと思います。是非皆さんも、たとえ良い結果がでなくとも、思う事を行動に移して下さい!

前説が長くなりました。今日は、実はもう一つ、スペシャルがありまして、演奏会前に茶会を開催致しました。先のQ&Aの中で、ツアー中、滞在先での文化、人、建物etc.に触れ、その感覚を演奏に反映したい云々がございました。では、日本文化に触れて頂きたい、自分にできる事=茶会は如何?即刻、会館に、またまた無理を言って、実現させました。ゲキチ先生御夫妻には、思った以上に感動して頂けましたし、何より、感性で全て受け止めて頂けた事は、流石でございました。そんな「和」の感覚が、演奏会にも反映されていました。「東洋的なイメージを受けました」ある方は終演後にそんな感想を言って下さいました。前半のBeethovenでは、何人かが、「鳥肌が立った」とびっくりしていました。「聴こえない音が絶品でしたね」「透明感のある音にうっとり」「指が見えない!」etc.....今日の、特に「月光」は神秘的でした。
後半リストは、激演です!ソナタでは、いきなり弦が切れてましたし、最終的には、かなり切れていたのではないでしょうか?ソナタ終盤を涙なくしては聴けませんでした。
アンコールの3曲目を弾く時に、指を3本高々と掲げ、楽しそうに弾いたシューベルト=リストの「セレナーデ」。この曲が気に入った人が結構多かったです。
終演後、CDが飛ぶように売れ、リストは品切れ、サイン会は長蛇の列。でも、にこにこと、1人1人丁寧にサインなさって下さり、それに感動を新たにした人も。
富士山は残念ながら見えませんでしたが、梅雨の晴れ間に恵まれ、富士市を気に入って頂けたら、これに勝る幸せはございません。是非、次回も富士市へ!


(こぼれ話)
♪富士市へは、車で入った御夫妻、茶会までの1時間、富士市内をドライブしてきたそうです。
♪リハーサルの間、暇な奥様はショッピングに御出掛け。田舎なので目ぼしい物はあったのか???
♪奥様はOLGAさんといいます。可愛いお嬢ちゃまはGALAちゃんといって、今はユーゴスラビアの彼女の実家に預けてあるそうです。1才4ヶ月。写真をいっぱい持ってましたよー!!超かわいい〜!!